むかし、雪深い場所の田舎家に住んでいたんですよ
そこの住人は私を含めて複数人いて
決して一人ではないのですが、なんかね…寂しかったんですよね
私を頼りにしてくれる小さな命を見つめて、家族の生活に寄り添う日々
ニンジンを柔らかく茹でてはつぶして、サツマイモを柔らかく茹でてはつぶして、ですよ
時間はたくさんあるけれど、自分のために使えるわけではない
好きなこともない
やりたいこともない
ただ生活があって
さみしくて
けれど、ひとりではない
ある吹雪の日に
窓の先は１ｍ先が見えないくらい真っ白で
昼が過ぎたぐらいかな
ようやく天気が落ち着いて、日差しが部屋に差し込むようになって
外の様子を見てみようかなと思って、勝手口をあけたんです
そしたらね
目線の高さまで雪がつもっていて
それをみたときにね
「あぁ私は、ここから出られなくなるな」
と思ったんですよね。
1人であることと、孤独であることはイコールではなくて
1人でなくても孤独にはなりえて
自分というものは簡単に消えてしまう。
自分って何なんだろうな？と思ったんですよね
自分を作るものって
好きなことであったり、嫌いなことであったり
やりたいこと、やりたくないこと、恥ずかしいこと
怒ること
そういった感情の積み重ねからなるのであって
だから、ただ坦々と同じことを繰り返すだけではいけない
日常のルーティン以外のことをするって結構しんどいんですよね
布団に入ったら寝たいしね
夕食を作ったらもう放心状態ですよ
私なんか特にね、もう放心状態になるんですけど
あぁもう、なんもできん！みたいな感じなんですけど
お料理苦手なんでね
それでも、それでも何か一つだけやろうと思った
人によってライフスタイルはさまざまなので、ああした方がいい、こうした方がいい、みたいなのはないんですが…
もし自分が最近「なにもできてないな」とか「つまらないな」と思う瞬間があるのだとしたら、自分の心を動かす瞬間と言うものが、そういえば日常にあったかな？と振り返ってみるのも必要かと思います。
なんでもいいと思うんですよね
好きなアニメを見て感想をつぶやくだとか
そんなんでよくて
私自身もたいした人間じゃないので、そんなハードル高い事求められても無理じゃん？って感じなんでね
ただ、自分の心を動かす何かをしていきたいと思いますね
そうしていくと私は少しだけ世界が変わったんですよ
元旦、お正月にね、神社の焚火をみて、ふわふわっとけむりがあがって、そこに朝日が差し込んで紫色に輝くんですよ。
キレイだな…
これはレイリー散乱と言って、波長が短い紫色が散乱して現れているんですけど、そういった知識が自分の中にそういえばあったなと気付く瞬間になりましたね。つまらない自分を見直せた瞬間でした。
皆様にもそういった瞬間が訪れればいいなと思って、お話しさせていただきました。
こんな感じですかね
とりとめもない話をしてしまいましたが
みなさまの心に少しでも寄り添えればと思い、お話しさせていただきました。
では、失礼いたします。
